この本を初めて見つけた時、本当にそこだけ輝いて見えた。
1989年平成元年 個人的には社会人一年生。
清志郎的にはカバーズからの色々な流れにもまれてた頃かな。
当時住んでいたアパートから歩いて行ける本屋さん。休日か何かだったと思う昼間だった記憶がある。
何買うわけでもなく本屋に行くというのは結構好きで、結局何か買ってしまうのだが、いろんな本を眺めながらウロウロする。
そうこうしていると、文庫本のコーナーでこいつを見つけた。
GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫)
確かに、輝いてみてた背表紙の「忌野清志郎」の文字。
しかし手に取って、表紙を見ると何ともイメージと違う写真。
作者も、連野城太郎という聞いたこともない名前。
しかし、パラパラとめくってみると清志郎の昔の写真、
そうほんとに、昔の写真。
小学生の清志郎から、中高、初期のRC! これは買うしかない。
新入社員の当時、文庫本に640円っていうのはなかなかの出費。
それでも購入。
家に帰むさぼるように読んだ。
この本で初めて知ることもたくさんあり、その頃の清志郎と一緒にいるような感覚さえ覚えた。
その後折に触れ読み返す。
そして、彼がこの世を去った後にはたくさんの関連本がでたが、やっぱりこれにはかなわない。
読んだ当時の自分の状況ともあ関係があるのだろうが、やはりこれが一番の清志郎本だ。
作者は今となっては有名な音楽事務所の社長とわかって感慨深い。
しかし、これも絶版で手に入らない。
アノ時の清志郎本がたくさん出た時に、再発売にはならなかったのだろうか?
Amazonでも中古品が3306円、高い所ではなんと14800円と驚きの価格。
何とか再販してほしいものです。